生姜とは
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生姜の歴史
生姜の原産は諸説あり、長い間アジアの熱帯地域や
インドのとある地方とされていましたが、実際のところは不確定だとされています。
また、生姜の歴史は古く、インドでは紀元前300〜500年前に、
生姜は保存食や医薬品として使われていたそうです。
中国でも、紀元前650〜500年頃には、
食用や薬用として生姜が利用されていた記述があります。
日本には2〜3世紀ごろに、
生姜が中国より伝わり、奈良時代には栽培が始まっていました。
日本に伝わったころは、主に生姜は薬用として栽培されていましたが、
江戸時代の頃あたりから、一般的な食用として生姜が親しまれてきました。
現代の日本においても、医療用の漢方薬の約7割に、生姜が使われています。
生姜にはいろんな種類のものがあり、
どの生姜でも効果・効能には違いはないとされています。
生姜の種類と分類
生姜の大きさでの種類や分類
日本で栽培される生姜の品種は、大生姜、中生姜、小生姜に分けられます。
大生姜
一般的にスーパーや青果店などの野菜売り場にあるのは、この大生姜です。
生姜の国内生産量の約9割以上を占めており、
育つのに時間がかかる晩生で、その分、根茎の部分も大きく育ちます。
一株で1kg前後で大きく、年間を通して生鮮用や漬物などに使用されます。
秋に収穫後、貯蔵庫で保管し随時出荷できるので、
年間を通して安定的に流通している。
中生姜
大生姜に比べ小さめで辛味も強い品種で、
貯蔵せず主に漬物や加工品に使用されることが多いです。
中生?晩生で一株500g前後のサイズです。
小生姜
一株300〜400g程度の小さめの生姜で、中生姜よりさらに辛味が強く、
生で味噌をつけて食べる他、魚料理のつけ合わせに利用されます。
根茎が小さいうちに収穫するので、葉生姜や矢生姜に適した品種が多い。
栽培方法や収穫時期での種類や分類
生姜は栽培・収穫方法により新生姜、根生姜、葉生姜、矢生姜に分類されます。
新生姜
収穫したての生姜や、早掘りし出回る生姜で、
色は白っぽく、繊維が柔らかくてみずみずしく爽やかな辛味があります。
ハウス栽培の新生姜は、茎の赤い部分が付いているもので、
露地栽培の新生姜は、貯蔵せずにそのまま出荷される色白のものです。
旬は2回あり、ハウス栽培ものは6月?8月、
本来の収穫期に出回る露地栽培の色白のものは9月?10月となる。
根生姜
秋に収穫した新生姜を2カ月以上貯蔵庫で保管したもので、
皮が茶色くなって繊維質が形成され、生姜本来の香りと辛味が強くなります。
根生姜は「ひね生姜」「囲い生姜」とも呼ばれます。
葉生姜
根茎が2?3cmと小指程度の大きさにまで成長させ、
まだ小さく軟らかいうちに、葉が付いたまま収穫したものです。
葉生姜の旬は、6月?7月頃になります。
矢生姜
一般的な葉生姜とは異なり、金時生姜を軟化栽培した芽生姜で、
葉生姜よりさらに早採りし、茎の部分まで白く育てた葉生姜を
収穫直前に日に当て、茎元に赤みを付けたものです。
これを甘酢漬けにしたのが「はじかみ」で、焼き魚などのあしらいに使われます。
生姜の成分
ジンゲロール
ジンゲロールは、生の状態の生姜に多く含まれている辛味成分です。
ジンゲロールは、免疫力の向上、抗炎症作用、殺菌作用、
胆汁分泌を促進、吐き気の抑制、頭痛の抑制、老化防止などの効果があります。
ジンゲロールは、空気に触れると、
約3分後には消滅してしまうほど酸化しやすい成分です。
また加熱や乾燥をすることで、ショウガオールやジンゲロールに変わってしまいます。
ジンゲロールを摂取したい場合は、摂取する直前にすり下ろしたほうがよいでしょう。
ショウガオール
ジンゲロールを、加熱や乾燥すると変化する辛味成分です。
ショウガオールは、体を温める作用、ガン進行防止や抑制、糖代謝の促進、
殺菌作用、活性酸素の除去、中枢神経系の調整などの効果があります。
ショウガオールはジンゲロールよりも、体を温める作用が強いので、
冷え性の改善には、生姜を加熱、または乾燥させたほうが効果的です。
ジンゲロン
ジンゲロールを、加熱や乾燥すると変化する成分のひとつがジンゲロンです。
ジンゲロンは、血行促進作用、血圧を安定化、
脂肪燃焼を促進、発汗作用などの効果があります。
特にジンゲロンは、ダイエットや成人病の予防に有効な成分です。
生姜の成分と病気
上記の成分以外にも生姜には、製油成分や芳香成分が含まれており、
その成分の効果によって、約30種類以上もの病気の予防や改善ができるとされています。
現代人が抱える、ほとんどの病気や体調不良は、血行不良による体の冷えと、
ストレスやその他の原因による免疫力の低下が大きな原因とされています。
生姜の成分には、現代人が抱える
健康や病気についての悩みを解消してくれる可能性が期待されています。
そのため、現代人にとって、生姜は必要な成分の宝庫といえるでしょう。
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